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薄切りのパン

En faire des tartines.

雪組トップ娘役・咲妃みゆに退団後演じてほしい役BEST5

幼い頃から、母の影響で宝塚はよく観ていました。初めて観たのは2005年花組公演の『Ernest in Love』。とにかく楽しい公演でした。それから特に誰かのファンになることもなく、母から誘われて気になれば観に行くというスタイルをとっていました。2012年までは。

 

私の母は1981年星組公演の『小さな花がひらいた』で後の星組トップ・日向薫さんに落ち、退団を見届け、「初恋の人」(母曰く)の退団から一年も経たない内に1992年月組公演の『PUCK』で後の月組トップ・天海祐希さんに落ち、また退団を見届け、1997年雪組公演の『仮面のロマネスク』で後の雪組トップ・轟悠さんに落ちて現在に至っています。

そんな母とは違い、誰か一人をメインに観るということはしてこなかった私ですが、2012年月組公演の『春の雪』で運命の人と出会ってしまいました。それが咲妃みゆさんです。ゆうみちゃん(咲妃さん)はものすごくお芝居がうまくて、まさしく「芝居少女」。“宝塚の北島マヤ”と言われた、元宙組トップ娘役の野々すみ花さんにも引けを取らないくらいだと私は思っています。ゆうみちゃんのお芝居に惚れて以来、それまでふらふらしていた自分が嘘のように、彼女の出ている公演しか観に行かなくなりました。とはいえ贔屓と言えるほどでは全然ないのですが。

ゆうみちゃんは2014年に月組から雪組に組替えをして、早霧せいなさんの相手役として雪組トップ娘役に就任しました。ちぎさん(早霧さん)も同じようにお芝居を強みとされている方なので、出会うべくして出会った二人なのだなあと思います。

そのゆうみちゃんですが、今年の7月末にはちぎさんとともに退団してしまいます。退団後のことはわからないし、お芝居をするゆうみちゃんは在団中で見納めかもしれない。そう考えると、一人の舞台好きとしてとても寂しくなります。ということで!希望的観測でしかないのですが、退団後、女優としてのゆうみちゃんに演じてほしい役をBEST5で考えてみました。語りすぎてやりたいことにたどり着くまで長かった…… なお、ここでは歌唱なしのお芝居ということで考えています。

 

 

第5位 明石さん ―『四畳半神話体系』/森見登美彦

主人公「私」の思い人の明石さんは蛾が大嫌いで、自分の近くを飛ぼうものなら「ぎょええええ」と叫ぶ。……ゆうみちゃんに「ぎょええええ」と叫んでもらいたいという個人的なあれです。あとお肉をバクバク食べるところ。

 

第4位 桜井みかげ ―『キッチン』/吉本ばなな

すでに映画化されているけれど、リメイクするならゆうみちゃんに演じてもらいたい。みかげと一緒に暮らすことになる雄一は坂口健太郎さんで、その母(実は父で、性転換して女性に)であるえり子はとんでもない美貌の持ち主という設定なので、檀れいさんにお願いしたい。

 

第3位 美登利 ―『たけくらべ』/樋口一葉

こちらも過去に何度も映像化されているけれど、ぜひゆうみちゃんにも。ゆうみちゃんが演じる勝ち気な少女ってあまり想像できないけど、2014年月組公演の『THE MERRY WIDOW』で演じたハンナが意外と似合っていたので大丈夫。これは舞台がいいかな。信如役を考えたけどちぎさんしか思いつかない……

 

第2位 妙子 ―『細雪』/谷崎潤一郎

四姉妹の末っ子の妙子は、作品の時代には珍しく自立した女性で、とても活動的。和服もたまに着るけれど洋服が圧倒的に多くてちょっとわがままなこいさんを、ゆうみちゃんならどう演じるのかとても気になる。きっとキュートな妙子になるはず。明治座で観たい。

 

第1位 北島マヤ ―『ガラスの仮面』/美内すずえ

1位にはやっぱりこれ!生涯のライバル・亜弓さんとやり合うゆうみちゃん、「二人の王女」のアルディスを演じるゆうみちゃん、紫のバラの人への想いを募らせていくゆうみちゃん…… どれも観てみたい。映画にして、何部作かにしましょう!

 

 

ゆうみちゃんなら、どの役も魅力的に演じてくれるはずです。これじゃなくてもいいので、何でもいいので、とにかくお芝居を続けてほしい。せっかくの才能をこのまま終わらせるのはあまりにももったいないと思います。本音を言わせてもらえば、いつまでもちぎみゆを見ていたかったです。それから、もっといろんな役を演じてほしかった。まあ、これが宝塚の伝統なので受け入れるしかないですね。好きな人を見送るのは初めてだから、自分で思っている以上にあたふたしています。

退団公演『幕末太陽傳/Dramatic "S"!』も今から楽しみです。「芝居少女」咲妃みゆは、最後にどんなお芝居を魅せてくれるのか。退団の実感がまだ湧かない分、ゆうみちゃんのお芝居へのわくわくは募るばかりです。「後悔しないように行けるときに行っておきなさい。できる限りの援助はする」と母にも言われたので、気合いを入れてチケット取ります!